リングの2大製法の鍛造(たんぞう)・鋳造(ちゅうぞう)とは?

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こんにちは!スカイルーチェです。

本日、お客様に「鍛造(たんぞう)ってできる?」と聞かれました。

スカイルーチェでは、指輪の「鍛造(たんぞう)製作」もできます!

ちなみに、皆さんは鍛造(たんぞう)・鋳造(ちゅうぞう)って聞いたことありますか?

ブライダルジュエリーって、デザインは色々あって・・・

プラチナ、ゴールドってリング素材の種類があって・・・

ここまではご存知の方が多いんですが、指輪の作り方に関してはあまりご存知ない方も多いのではないでしょうか?

作り方は大きく2つに分かれていて、それぞれ鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)という製法になります。

それぞれの作り方でメリット・デメリットがあるので、指輪選びの前に予習しておくと、お好みのデザインで末永く使えるリング選びができるようになると思います。

それでは早速確認していきましょう!

 

1.鍛造(たんぞう)製法

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鍛造(たんぞう)とは、金属を「鍛えて作る」製法で、金属に圧力をかけて伸ばしたり、曲げたりする加工を施して指輪を作る方法です。

加えて、鍛造には以下の3種類の製法があります。

①型鍛造:金属にリングの形を掘り込んで(=金型)、その金型を用いて鍛造する製法。

②自由鍛造:金属の塊を叩いたり、伸ばしたりして棒状にしたものを曲げて指輪を作る製法。多くの手間と職人の経験や技量が求められる方法です。

③削りだし鍛造:金属をプレス機にかけて高圧で圧縮し、塊にしたものを専用の機械で丸く打ち抜いたり、切削機で削りだしたりして指輪を作る製法です。

また、鍛造製法のメリット・デメリットは以下の通りです。

◎メリット◎

・とにかく硬くて頑丈な指輪に!

・磨いたときの輝きはピカイチ!

金属を鍛え上げることによって、金属自体が引き締まり、「加工硬化」と呼ばれる金属組織内の変化が起きることで、密度が高くて非常に頑丈な指輪が出来上がります。鋳造製法に比べても、一般的に変形に強く、金属表面の硬度も高くなります。なので、手に持った時の重量感があり、表面硬度が高いことで磨いた後の輝きも強くなるのが特長です。

△デメリット△

・デザインの自由がききにくい

・鋳造リングよりも金額が高くなる

・職人の良し悪しによって仕上がりが異なる

金属を曲げたり、削りだしたりして指輪を製作するため、曲線や複雑なデザインの指輪を製作するのが非常に難しいのが鍛造製作のデメリットとして挙げられます。また、前述の②自由鍛造になると、職人によって腕の良し悪しがあるため、職人次第で指輪の仕上がりが全く異なります。

 

2.鋳造(ちゅうぞう)製法

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鋳造(ちゅうぞう)とは、ワックスと呼ばれる樹脂素材を削るなど加工を施し、指輪の「原型」と言われる型を作り、溶かした金やプラチナを流し込んで固めることでリングを作る製法です。

あらかじめ型を製作したものがそのまま指輪になるので、鍛造製法よりも作業がしやすく、合理的に指輪を作成することが可能になります。

◎メリット◎

・複雑なデザインを自由に選択できる

・鍛造リングよりも金額が安価

複雑なデザインを作ることに向いていて、鍛造製法のように硬い金属そのものを加工する必要がないため、自由なデザインを選択することができます。また、型を作れば同じリングを幾つでも製作できるため、大量生産にも向いています。現在、多くのブライダルリングでこの製法が採用され、より細かなデザインのジュエリーを大量に、コストを下げて作れるようになりました。

△デメリット△

・場合によっては、耐久性の低いリングになる場合がある

・鍛造製法よりは一般的に柔らかいリングになる

高温で溶かした金属を型に流し込む際に気泡が混入してしまったり、金属密度にムラが発生して金属内部の穴(業界用語で「ス」)がリング内にできてしまう場合があります。できてしまった「ス」は溶かした金属で埋められたり、そのまま隠されてしまうことが多いですが、しっかりと処理ができていなければ耐久性の低下を招いてしまう場合があります。また、金属が引き締まってなかったり、気泡が入ることもあるため、鍛造製法で作られたリングよりは柔らかいリングになる傾向があります。

 

3.理想の製法は?

リングの2大製法に関してメリット・デメリットをご紹介してきましたが、どちらが良い・悪いということはなく、理想のリングを形にするための最良の方法を見極め、それぞれの良い点を活かして製作することが重要です。

鋳造製法だからこその繊細な美しさを表現できるデザインもあれば、鍛造製法ならではの重厚間のある質の高い美しさを表現できるデザインもあり、一概にどちらの製法のリングが優れているかは言えません。

指輪選びのポイントは、「リングの製法」ではなく、「どんな指輪にしたいか」というお客様の理想の形から逆算していくことです。

指輪選びの際、指輪製法に関して、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

もうすぐバレンタインですね。

良き日々をお過ごしください。

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